作 文 紹 介

 

中学生「税についての作文」入賞者

 
 
 優秀作品 ★全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
 
 

「温かい生活を守るために」

福岡県嘉麻市 山田中学校 3年 井上 波瑠奈 

 

 去年の話だが、私の通う中学校でエレベーターを設置するという大規模な工事が行われた。車いすで学校生活を送る友達のために設けられたエレベーターであったが、それには沢山の人々の協力、お金、時間がかかるであろう事は予想がついた。
 その事を母に話してみたところ、税金が関わっている事を知った。
 「税により人々の生活は苦しくなった」という一文は、社会の歴史の教科書で、これでもかという程知らされてきた。
 また、自分にとって一番身近だと考えられる消費税というものにも、ただただ「とられるもの」としてしか思えず、関心も興味もなかった。つまり、税金に対しては良い印象を持てなかったのである。
 しかし、エレベーターを中学に設ける、しかも、税金が関わっている。もしかするとその費用の中に自分が払ったお金が一円でも役に立っているのかも知れない、という思いから少し税金について考えてみようと思ったのである。
 もうひとつの理由は、税金の使い道が今回「車いす生活の人のため」という、バリアフリーに関係していたからかも知れない。
 日頃私達が気軽に使用するバスや電車などの交通手段、しかしその中でもやはり階段の昇り降り、お金の支払いがスムーズに出来る人ばかりではない訳で、いわゆる障害を持った人を怪訝そうな目で見る健常者の人達を、私は絶対にこの世の中を背負っていく人間として認めたくなかった。
 今はまだ、車いすでの昇り降りが不自由で点字を必要とし、毎日の生活を送る人をごく一般の事ととらえ、温かい目で見守れる人が世の中どれだけの数いるのだろう、そんな風に考えさせられる事も少なくない。
 しかし最近では、その様に望ましくない出来事を減らすための工夫がよく目につく。
 一つでも二つでも、どんな小さな事でも目についたものが税金によって生みだされ、日頃の生活で生かされている、本当に素晴らしい事だと思う。
 しかし、世の中に脱税・滞納が後をたたないのは、やはり税を払う事を「義務」と考える大人達の意地であり、「とられる」という考えが消えないからだと思う。
 納税は「義務」と考えるから堅苦しさがあるのかも知れない。もっと見方を変えれば、税金のお蔭で私達の温かい生活が成り立っていると言っても過言ではないと感じた。
 いつかは私達も大人になり、納税が当たり前とされる時が来るだろう。その時は今の気持ちを忘れず、市を支え、国を支えていきたいと願う。
 「税を納める」その事が、自分の生活の一部として考えられる大人になりたい。
 
 
 優秀作品 ★全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
 

「税について気づいたこと」

福岡県飯塚市 幸袋中学校 1年 弟子丸 結子 

 私が中学校に入る三日前に祖父が亡くなり、今、祖母は一人暮らしをしています。初盆で祖母の家に泊まった時、久しぶりに夜ゆっくりと色々な話をしました。その時祖母が

 「じいちゃんが亡くなって、今度から年金が減って少なくなるので生活していけるかなぁ。と不安だったけれど、家庭菜園をしながら何とか生活できる金額もらえることになった。良かった。」と、ほっとした様子で話していたのが印象に残っています。祖母の時代は、専業主婦が入れるような年金制度のない時代でした。そのため、祖父の年金で生活をしていました。祖母はきっと一人で思い悩んでいたと思います。祖母には子供が二人います。私の母と叔父です。でも、日頃の会話から出来る限り、自分の力で生きていこうとする姿勢を感じていました。だから家庭菜園と年金でこれからの人生を考えられると思った時、どんなにほっとして、うれしかったことだろうと思いました。私も良かったなぁと思いました。
 税金には、所得税・法人税・消費税等があるそうです。私は消費税五パーセントや父の給料から引かれる色々な税金があるくらいしか知りませんでした。年金も社会保障費の中から支払われ、社会保障費は主に国民年金や厚生年金に、年金の三分の一は税金が使われているそうです。他にも税金は地方政府関係費、国債、公共事業費等に使われています。国は税金を使う事で、国民が健康で楽しく暮らせるように将来のことも考えて予算を立てているということを知りました。また、貯金をすると利子や貯金を下ろした時にも税金がつくそうです。けれど、郵政事業の中では納めた税金がうまく使われず、高額の赤字がでていると聞きます。こつこつと貯蓄した中から支払うので、もう少し大事に使ってほしいと思いました。
 今、高齢化が急速に進み、六十五歳以上のお年寄りを約四人で支えているが、平成三十七年には一・九人で支えることになるそうです。また、少子化や現在フリーターといわれる人達も多くなり、税金を納める人が少なくなりつつあります。そして、ますます税や保険料の負担も重くなり、きちんと維持していくことができるのか、近い将来どんな世の中になるのかと思うと不安になりました。
 私は、税についての作文を書く機会を得て本や資料を読んで学習する中で、一人でも多くの人が税金を納めるという意識を持ち、そして私もいつか大人になり社会保障を支えると共に、社会保障に助けられることになります。今から、税のことを深く勉強し、自分の問題として関心を持って、将来、税金を納めていきたいと 思いました。

 
 優秀作品 ★全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
 

「福岡西方沖地震について」

福岡県飯塚市 飯塚日新館中学校 3年 橋爪 幸 

 三月二十日日曜日、私は友人と福岡市近郊のショッピングセンターにある映画館に映画を見に行っていました。映画の上映時間までにはあと三十分ほど時間があったので、友人と本屋に行こうということになりました。何気なく棚の本を眺めていた時、グラッとしたかと思うと、ユサユサと地面が揺れ始めました。すぐに収まると思ったら、それどころか揺れは激しくなり、棚の本やビデオがどんどん落ちてきました。ついに私は一人では立っていられなくなり、そばにいた友人とお互いに支え合って座り込んでしまいました。
 これが「福岡西方沖地震」でした。家に帰ってテレビを見てみると、福岡市沖にある「玄界島」というところの様子が映し出されていました。家はつぶれ、山は崩れて海近くまで迫ってきていました。また、家が壊れて住むことができなくなった人々がおられました。学校も壊れていました。
 私は改めて「地震」の威力を思い知らされたと同時に、この島はこれからどうなっていくのだろうと恩いました。
 新潟の地震の時もそう思ったのですが、家を失い、体育館やテント・車の中で生活をしている人がテレビに映し出されたとき、暖かい部屋で今こうしてテレビを見ている私は、何かしなくていいのだろうかと思いました。あれから五ケ月、玄界島はだんだんと復旧され、福岡市の小中学校の校舎を借りて授業が行われていた学校も、島で再開されたそうです。
 この復旧に使われたお金も「税金」だと聞きました。私は今中学生で、税金といえば消費税くらいしか納めていないかもしれませんが、わずかなものでも自分が払った税金がこのように人々を助け、安心を与えるものに形を変えることができたかと思うと何となくうれしいような、安心するような気がしました。税金の使い方というと、無駄遣いだとか負担が大きすぎるという話を聞きますが、このように「人々に安心をあたえるもの」と考えてみてはどうでしょうか。困っている人を助け、住みよい施設になり、公共のサービスが充実され、国民全員にその機会が平等に与えられるものだと思います。
 これから日本は少子高齢化社会を迎えます。少子化とは、いずれ人口が減ることを表しています。つまり、これから日本は国の収入(税)も減る傾向にあるということです。私たちは常によりよいものを、より便利なものを求めてきました。しかし、これからはその考えも見直さなければなりません。便利さばかりを求めても生活は豊かにならないと思います。本当に必要なものは何なのかをもう一度考え直すべきです。その第一歩として、国民一人ひとりが税金への考え方を見直すことが大切だと私は思っています。
 
 優秀作品 ★飯塚税務署長賞
 

「税金について」

福岡県飯塚市 飯塚日新館中学校 3年 樋口 友香里 

 私が税金について考えるようになったのは、二年前に起きた水害の時からです。その時の状況は、家の周り全体が一つの河川になったような感じで、もう悲惨としか言いようがありませんでした。家が洪水に襲われてから水が引いた頃には既に半日が過ぎていました。
 両親が「水も引いたから、片付けるよ」と言い放って、私はまだ混乱した頭を一生懸命整理しながら、目の前に散乱したゴミを言われるがままに片付けました。
 災害なだけに大きな粗大ゴミから小さなゴミまで、さまざまなゴミが出てきました。しかも、あまりにも多かった為か、ゴミ処理の手伝いに自衛隊まで来て、ゴミ収集を手伝っていました。その様子を見ていた私は「こんなに大量のゴミが出て、自衛隊の人たちまでにも手伝って貰ったら、みんなが払う金額に更なる負担がかかるのではないのか」と思い、両親に尋ねてみると「これはみんなが払っている税金でやりくりしてくれるんだよ。だから、幾分かかる費用も減って助かるね。」と教えてくれました。
 この話を聞いて、今まで思っていた税のイメージが少しだけ変わりました。私の中で税のイメージと言えば「取られるだけであまり必要のないもの」でした。
 こういう考えになったのは、以前にニュースで放送されていた「議員が税金を着服」が原因です。私はこの話題を聞く度に「こんなに無駄遣いをするなら、いっそ税の負担を軽くすれば良いのに」と思ったし、周りの人もあまり税の事を良く思っていなかったので、その考えは募る一方でした。
 しかし、今回の件は保険もあまり利かないので修理費用を払うのも困難になり、税の助け無しでは家計のやりくりはもっと大変だったと思います。今は、二度と水害が起こらないように行っている工事も税金で賄っています。
 こうやって身近に起きた事を考えてみると、ほとんどが税金と関わっているんだなと思いました。「必要無い、払うだけ無駄」この考えは少しだけでなくほぼ完全に私の中で消去されました。
 近年は少子化、高齢化で課税する人々が年々減少しっつあります。だから、課税標準が高くなる傾向があると思います。
 そうなるとサラリーマン等の給料は減り、不満が高まると思います。しかし、税金によってみんなが利用している道路等の整備や子供達が使っている公園の遊具の設置などが行われ、私達が安全に且つ楽しく暮らしていく為に必要な事に貢献しているのです。
 私達の税金についての知識はあまりにも少なすぎます。だからニュースなどで大々的に公表された一部分でイメージが固まっている気がします。そこで国民一人一人が、税金について深く考えることが大切だと 思いました。
   

 

 ■中学生「税についての作文」入賞者
 全国納税貯蓄組合連合会優秀賞  温かい生活を守るために  山田中学校  井上 波瑠奈

 税について気づいたこと  幸袋中学校  弟子丸 結子

 福岡西方沖地震について  飯塚日新館中学校  橋爪 結子
 飯塚税務署長賞  税金について  飯塚日新館中学校  樋口 友加里
 飯塚・直方県税事務所長賞  私を守ってくれている税金  飯塚第一中学校  三角 笑里

 私たちの社会と税金  鎮西中学校  新谷 美帆
 飯塚市長賞  みんなが納めている税のおかげで・・・  飯塚第一中学校  長谷川 瞳
 飯塚市議長賞  税とのつながり  菰田中学校  川本 絵里
 飯塚市教育委員会賞  税金の知識  幸袋中学校  椎葉 千尋
 穂波町長賞  校舎と税金と私たち  穂波西中学校  國定 愛莉
 山田市長賞  税の大切さ  山田中学校  坂元 ゆうき
 飯塚税務署管内納税貯蓄組合

 連合会会長賞

 税と僕たちの生活  飯塚第二中学校  宮田 翔伍

 呼子大橋を渡って  飯塚第三中学校  中田 瑛子

 税金と部活と私たちの生活  飯塚第三中学校  祝原 裕美

 無題  鎮西中学校  吉田 文珠

 無題

 二瀬中学校  花野 愛可
 百円のおかしが  稲築中学校  金丸 さおり
 税について考えてみませんか  稲築東中学校   手柴 沙也香
 税という存在  頴田中学校  吉田 有希
 新校舎と税について  嘉穂中学校  梶原 ちひろ
 梅雨時の安心  桂川中学校  馬場 由香里
 教科書が配られて  庄内中学校  塩見 涼佳
 無題  筑穂中学校  北富 章子
 将来の税金  穂波東中学校  奏 あすな 
 

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